[アップデート] Amazon RDS Custom for SQL Server が大阪リージョンをサポートしました
いわさです。
Amazon RDS for SQL Server には、AWS マネージドな RDS for SQL Server とセルフマネージドな SQL Server on EC2 の中間的な位置づけである「RDS Custom」というものがあります。
特定のユースケースでたまーに地味ーに選定候補に挙がったりするのですが、日本でも東京リージョンで使うことが出来ました。
これが先日のアップデートで新たに米国西部(北カリフォルニア)、欧州(パリ)、そしてアジアパフィフィック(大阪)で使えるようになりました。
そうです、大阪リージョンでも選択できるようになりました。
大阪リージョンをメインリージョンとして使っている、あるいは DR リージョンとしてお使いの方でも RDS Custom for SQL Server なワークロードをご利用頂くことができるようになりました。
先日もリージョン間での DR が必要なレベルで RDS for SQL Server だと使えない機能をご利用頂いているお客様のお話も聞いたので、大阪リージョン対応は地味に嬉しいかもしれません。
試してみたが...
RDS Custom for SQL Server は前提となる関連リソースがいくつかあり、通常の RDS より構築時のトラブルが多いです。
ただ、昨今は自動セットアップ機能の強化がいくつかあって、ローンチ当初より少し改善されています。
まぁちょっと試してみたところうまく行かなかったのですが、大阪リージョンで使えそうではあったの紹介します。
もうひと手間必要そうです。
まず、次のようにデータベースエンジンに Microsoft SQL Server を選択すると大阪リージョンでもデータベース管理タイプが選択できるようになっていることが確認出来ました。
後は普通に構築するだけではあるのですが、RDS Custom の場合は前提リソースを CloudFormation でデプロイすることが出来て、そのためのテンプレートをここでダウンロード出来ます。
今回は事前リソース(VPC、IAM ロール、KMS キーなど)を CloudFormation にお任せしそのまま構築を行ってみました。
構築を開始することは出来たのですが、Incompatible-create ステータスとなりました。失敗しています。
実際に EC2 コンソールを見てみると、作成中だった仮想マシンも削除されていることがわかります。
なお、この事象は今回のアップデートと関係ないのでトラブルシューティング方法は割愛しますが、ログとイベントタブから失敗した原因詳細を確認することが出来ます。
上記ではアタッチしたロールに権限が不足していることが確認出来ました。CloudFormation で作成したリソースではあるのですが公式ドキュメントに従って IAM ロールの見直しからすると良さそうです。
さいごに
本日は Amazon RDS Custom for SQL Server が大阪リージョンをサポートしたので使ってみました。
前提リソースの兼ね合いでインスタンス構築には失敗してしまったのですが、大阪リージョンでも選択できることが確認出来ました。
大阪リージョンで SQL Server on EC2 を運用している方は選択肢が増えたことを知っておくと良さそうですね。